とにかく公務員に転職したいなら自衛隊がおすすめっていう話
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一般企業に就職してから会社の将来性に不安を感じたり、営業職などのプレッシャーがかかる仕事に嫌気がさして、公務員に転職しようかなと思う人は結構いると思う。
そして公務員に転職したい人の理由で、おそらく一番大きいところで言えば「安定」が挙げられるよね。
その「安定」を求めて「とにかく公務員になりたいねん!」って人には自衛官をおすすめしたい。
でも自衛隊ってなんだか厳しそうだし、自由がなさそうだし、刑務所みたいなイメージを持っている人もいると思う。
てか普段何をしているのか謎だよね。
僕は元自衛官なんだけど、よく「自衛官ってお酒飲んでいいの?」とか「銃で人撃ったことあんの?」とかわけのわからん質問をよくされたね笑
ま、でも自衛官以外の人からすればそれだけ未知の職業だと思うんで、普段どんなことしているのか、なぜ自衛官はおすすめなのか紹介したいと思う。
普段は準備or訓練
自衛官にもいろんな役職があるんだけど、ほとんどの自衛官は主に大きく分けてこの「準備」か「訓練」をしている。
まず「準備」というのは、例えば災害派遣の準備だ。
災害派遣に必要な物資の整理をしたり、在庫管理したり。
うまいご飯を作れるか、いかに早くタイヤ交換をするかなんて競技会もある。
だいたい毎日体力錬成をする時間が設けられているけど、災害派遣時に体力ないと人を助けることはできないし、これも僕は「準備」の中に入ると思ってる。
あとだいたいみんなが自衛隊のイメージしている「訓練」は、そのままのイメージ通りじゃないかな。
演習場で戦闘訓練をしたり、年に何回か射撃訓練をしたり、格闘技の訓練をしたり。
具体的な訓練内容は配属された職種によって変わる。
普通科、機甲科、野戦特科、通信科、衛生科etc...
音楽科もあって、ここの人たちは一日中吹奏楽しているし、吹奏楽で飯食って行きたい人からしたら最高なところだね。
でもたまに音楽科の人たちも戦闘訓練しなくちゃいけないけどね。
入隊したら6ヶ月の教育訓練があるんだけど、前期3ヶ月を修了したところで自分の行きたい職種の希望を出して、決まったところの教育を後期3ヶ月受けるという感じだから、自分で選べるからいいよね。
希望通りに行くかどうかは、適性検査とか、自分の持っているスキルとか、教育訓練での成績とかで決まるから、行きたい職種があるのなら入隊前から戦略立てていたほうがいいよ。
試験が他の公務員に比べて簡単
幹部候補生は大卒必須で試験問題や合格率共に難しいけど、一般曹候補生、自衛官候補生は高卒でも中卒でも受験できるし、試験問題もそこまで難しくない。
一般曹候補生っていうのは、「曹」という階級(正社員みたいな感じ)にほぼなれる立場の自衛官だ。
自衛官候補生っていうのは、いわゆる期間社員のようなもので、陸は2年、海・空は3年で任期更新ってな感じになる。
自衛官候補生でももちろん頑張り次第で「曹」を目指すことはできる。
一般企業の契約社員や期間社員から正社員を目指すのって結構大変だけど、自衛官候補生から「曹」の階級になるのは難しくない!
なんせ「曹」になれるように部隊の先輩方がめちゃくちゃサポートしてくれるから、やる気さえあれば時間がかかったとしても「曹」になれる。
僕の同期だった自衛官候補生で「曹」目指してたやつはみんな「曹」になったよ。
で、この自衛官候補生の試験が正直言ってめっちゃ簡単っ!
ていうか、合格率が高い。
市販で問題集売ってるから何回か目を通しておけば大丈夫なんで、一般曹候補生に比べて難しい内容ではない。
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自衛官候補生がおすすめな理由
あと自衛官候補生のメリットは何と言っても任期満了金がもらえること。
退職手当って書いてあるけど、継続してももらえるのでご安心を。
ちなみに一般曹候補生はほぼ「曹」への道が約束されているし、任期制じゃないから任期満了金は出ない。
僕は一般曹候補生だったので、自衛官候補生の同期が任期満了金をもらっているのがめっちゃうらやましかった(泣)
ただ、一般曹候補生から定年退職までいた場合、退職金が自衛官候補生より若干多いので、楽しみは後にとっておくタイプの人は一般候補生の方がいいかもね。
自衛官おすすめはするけど、覚悟はあるかい?
散々おすすめしといて、いきなり覚悟あるかいってなんやねん!って思ったかな?
僕は自衛官になることついて相談にされた時は、いつもおすすめしてる。
待遇もいいし、体力尽くし、ちょっとモテるし(笑)
でも最後に「覚悟はある?」って聞くことにしてる。
というのも僕が自衛官だった頃はPKOとかイラク派遣とか支援型の海外派遣があったんだけど、そんなに危険じゃなかった。
イラク派遣だとドンパチが起こっているだいぶ離れた安全地帯で待機して支援を行っていたからね。
でも集団的自衛権の行使が可能になってこれから自衛官になるって人は、僕が入隊した時よりも相当な「覚悟」がいる。
集団的自衛権が行使されたら(アメリカがどこかの国から攻撃されて、要請があった場合に限るけど)、戦地に向かわなければならない。
アメリカから要請が来た後に、集団的自衛権を行使するかしないかはその時に国会で決めるわけだからこっちから進んでいくことはない。
だから集団的自衛権を行使しない場合もある。
でも可能性として、戦地に向かわなければいけない時が来るかもしれないから入隊前にちゃんと自問自答して自分で決めるべきだと思ってる。
ってこれだけビビらせても、僕に相談に来てくれた子たちは自衛隊に入隊したんだな。
逆にこの命がかかってる感じが燃えてくるのかもしれないな。
あとよく体力面が不安って人もいるけど、入隊したら勝手に体力ついてくるからね。
逆に体力自慢の人でもへばる時はへばるし、どんな人でも最初は体力的に追い込まれていくし、みんなきついから大丈夫。
で、半年もすれば体力だいぶついてるし訓練には必ず慣れるからご安心を。
ではまた!