王とサーカスを読んでみた!
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僕は好きな作家の小説しか読まなかったんだが、今年からはいろんな作家の作品を見てみようと思う。あまり好きな文体じゃなかったら、読むのが苦痛になるときもある。でももっと自分がいいなと思う作品に会うためには、雑食でいかねばならんのだ。
本選びのときに、中身を見るとどうも好きなものだけをチョイスしてしまうので、今回はジャケ買いをしてみた。
「このミステリーがすごい!」2016年国内編 第1位
「週刊文春」2015年ミステリーベスト国内編 第1位
「ミステリが読みたい!」2016年国内編 第1位
これを見て、なんだか化粧品の広告を思い浮かべてしまったのだが、この「第1位」にやられて米澤穂信の「王とサーカス」買うことにした。
あまりネタバレをしないようにするのでまだ読んでない方はご安心を。
一気読みをしてだいたい4時間程度で読み終えることができた。まあ読み応えのある作品だったと思う。なによりいいなと思ったのが、この人の文章は読みやすい。読んでいて情景がイメージしやすかった。
ストーリーの舞台はネパールで、2001年に実際に起こったネパール王族殺害事件にからんだミステリーとなっている。僕はこのとき15歳で陸上部に打ち込むランニングボーイだったためあまり記憶にないのだが、国王、王妃、その他の王族が皇太子に殺害されるというとんでもない事件があった。
このときネパールにいた日本人フリーライター(女性)のまわりに起こるできごとが書かれてあるのだが、情勢が悪化した国での取材は危険と隣り合わせであるので、緊張感が半端ない。
読んで面白かったし、当時の事件のことも知ることができて、勉強になったかな。
このシリーズで「さよなら妖精」「真実の10メートル手前」という作品があるのでそちらも読んでみようと思う。
んー、ネタバレなしの書評ってむずいな(笑)